猫にはウェットフード、その理由|茅ヶ崎市 美住町|ペットのトータルヘルスケアなら「アンジェス動物病院」

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猫にはウェットフード、その理由

猫にはウェットフード、その理由|茅ヶ崎市 美住町|ペットのトータルヘルスケアなら「アンジェス動物病院」

2026年1月07日

猫にはウェットフード、その理由

「猫のオシッコに結晶が出ていたので、その後もずっと療法食を続けている」なんてことが良くあります。
尿に結晶が認められれば、猫の下部尿路疾患(FLUTD)用のフードの給与が行われるケースが非常に多いです。

しかし、ご存知でしょうか?尿検査をしても、
・結晶の存在が必ずしも結石の存在を示唆するものではない
・結晶がなくても結石が存在することがある
・結石のタイプと結晶のタイプは必ずしも一致しない
ですから、もしかしたらそのフード、継続して食べさせている理由はないのかもしれません。

シュウ酸カルシウム結石と食事の関係

昔は猫の結晶・結石と言えばストラバイトでしたが、現在はそのほとんどがシュウ酸カルシウムです。人ではシュウ酸カルシウム結石は、食事の問題と考えられているようです。

緑茶・紅茶・コーヒーから摂取されるシュウ酸が、食事由来のシュウ酸の大半を占めるとのことでした。犬や猫では、これらの飲料を摂取する可能性は低いですよね❗

そうすると、ホームメイド食を利用している場合は、ほうれん草、キャベツ、ブロッコリー、サツマイモなどの食品をなるべく避けるなどの配慮が必要でしょう。ですが、一般的なフードを給与していてシュウ酸を過剰摂取しているとは考えられません。

猫のシュウ酸カルシウム結石では、蛋白摂取制限や尿pHは特に関連していないことが判っています。関連するのは、以下です。
・塩分の制限
・カルシウムの過剰摂取並びに摂取制限の防止
・ビタミンCの過剰摂取の防止

それに、そもそもシュウ酸カルシウム結石を食事療法で予防できたとする研究報告はありません。

結石形成の真の要因とは

それでは、シュウ酸カルシウム結石形成の要因は何なのでしょう。結石形成の要因は、以下のことが考えられています。
・ドライフードだけの摂取による水分不足
・尿酸性化食
・マグネシウムの制限
・一部の高塩分食であるFLUTD用の療法食

また、FLUTDの共通のリスクとしてよく言われているのが室内飼育、避妊・去勢手術、肥満です。なぜこれらが問題なのかと言うと、運動不足と代謝の低下を助長させるからです。

具体的には、運動不足に伴う筋肉量の減少、避妊・去勢手術による代謝の低下、肥満による活動性の低下により、代謝水(総水分摂取量の約10%)の減少を引き起こします。

飼い主としてできることとして、遊んだり、高い所に登れるような三次元的な運動が推奨されています。

慢性腎障害を防ぐウェットフードの力

実は、猫の慢性腎障害(慢性腎不全)と診断された約半数の猫が、尿管結石を伴う「閉塞性腎症」であったという結果が示されています。

そして、猫の慢性腎障害の原因とされている「閉塞性腎症」と「腎盂腎炎」と診断された猫のほとんどがドライフードしか給与されていなかったというデータもあります。猫が水を摂取するには、ウェットフード(缶詰やパウチ)が最も効率が良いのです!!

もちろん、飲水が不要ということではありません。自由飲水だけでは不足しがちであるということです。「腎結石」や「尿管結石」が、高齢の猫がほぼ患う猫の慢性腎障害を引き起こす要因になっているということです。

日頃からの備えが最大の予防に

その予防のためには、ウェットフードを中心とした食事にすることが大切です。それには、なるべくカロリーの半分以上をウェットフードで摂取させるようにしてください。

ところが、ウェットフードは好まず、ドライフードしか食べないなんていう猫ちゃんも中にはいます😭 高齢になってきてから、もしくは疾患を罹ってから慌ててウェットフードに切り替えようとしても、上手くいかないことがあります。

猫ちゃんの食事は、日頃よりドライフードだけでなくウェットフードも混ぜるようにする。ウェットフードに慣らしておく必要が全ての猫ちゃんに必要です。

水分摂取こそがストラバイト結石やシュウ酸カルシウム結石などの猫の下部尿路疾患(FLUTD)の、ひいては猫の慢性腎障害の最大の予防になります。

~毎日を人とペットのWell-beingな生活に~、Wellbe Laboでした❣

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