2026年1月07日

スギ花粉飛散のニュースよりも早く、日によっては既に違和感を覚える人もいて、身体は花粉を敏感に察知しているようです。
アレルギーについては情報も多いはずですが、未だにアレルゲン間の交差反応については認知されていないふしがあるようですので、どうぞお読みください。
「交差反応」とは何か?
交差反応とは、アレルゲンタンパクと似た構造を持つアレルゲンタンパクやアミノ酸配列に間違って反応を起こし、アレルギー症状が発現してしまうことをいいます。
ヒトではスギ花粉症患者の70%で、スギ-ヒノキ間の交差反応によりヒノキ花粉による鼻炎症状が引き起こされることが知られています。
分類学上近縁の生物間(例えば米や小麦は同じイネ科)では、交差反応が起こりやすいと考えられます。しかし、生物学的に近縁でなくてもアミノ酸配列の相同性が高ければ、交差反応は起こることがあります。
犬や猫で見られる交差反応の例

ヒトでよく知られている交差反応が関わるアレルギーとして、例えば「花粉-食物アレルギー症候群」があります。スギ花粉に対して、ナス科の食物(トマトなど)による交差反応が有名です。
イヌやネコでは、ヒトのように交差反応が関連する報告は多くないものの、スギ花粉に対してアレルギーを持つイヌにトマトを与えたところ、30分以内に唾液、口唇の腫れ、舌の震え、腹部や耳に痒みを伴う紅潮を引き起こした例があります。
また、分類学上離れている鶏肉と魚の交差反応の可能性についても報告されています。鶏肉-白身魚-サケ間で共通のタンパク質が存在し、それらの中にはアミノ酸配列の相同性が非常に高いものがあることも分かってきました。鶏肉-魚間でも交差反応が起こる可能性があります。
ヒトで問題となっている主な交差反応
ちなみに、ヒトで交差反応がある疾患は上記の花粉-食物アレルギー以外にも、以下のようなものが問題となっています。
交差反応を考慮したケアの考え方
交差反応は、アレルギーを持つ動物すべてに起こるわけではありません。しかし、可能な限り交差反応も考慮しておくと安心でしょう。
例えば、小麦にアレルギーを持つ場合、反応するアレルゲンタンパクの種類によって、同じイネ科であるトウモロコシや米などと交差反応を起こす場合と、小麦特異的なものだけに反応して交差反応は起こらない場合があります。
動物ではヒトの情報を参考にして、その可能性を推測しながらケアしていく必要があります。その個体が反応する食物そのものを除去することはもちろんですが、交差反応を起こす可能性のある近縁の食物も取り除くことで、交差反応にも対処していきましょう。
~毎日を人とペットのWell-beingな生活に~、Wellbe Laboでした❣