2026年1月08日

薬は対症療法?それなら根本療法って何??
飼い主であれば誰もが望むこと。それは、動物の身体にやさしい治療ではないでしょうか😊
それでは、「身体にやさしい治療」とは、副作用が無い治療でしょうか?でもそれだけではなく、治療中も以下のような状態を維持できることが理想であり、それを目標にしたいものです。
- 家族と通常の生活が営めること
- 食欲があり、自ら食べることができること
- よく眠れること
- (犬の場合)いつまでも一緒に散歩ができること
ワクチンもそうですが、薬というものは効果的に作用するものの、大なり小なり副作用は必ずあります。
病気の背景にある生活環境の問題
治療の際は、当然病気の原因を考えますよね。原因は多岐に渡るものの、そもそも「食の問題」、「生活環境の問題」を無視することはできないでしょう。
ペットを取り巻く生活環境では、大気汚染やオゾン層の破壊、放射能などが少なからず生体に影響を及ぼします。身近なところでは、騒音などのストレスも健康状態に影響しています。また、高層マンションなどの住居環境では、散歩が十分に行けていなかったり、土に触れる機会が喪失しているなど、残念ながらペットにとって良い環境とは言えないことも多々あるでしょう。
「自然治癒力」を最大化する栄養の力
そもそも“病気を治すのは医者でもなければ薬でもない”と言えます。すべては、個々に備わっている「自然治癒力」次第です。
自然治癒力が発揮して、病気の進行を止め、自らの細胞が回復するためには、栄養素が不可欠です。そのために、「栄養素の持つ力を最大限に活かし、身体を改善していく」そんな根本的なことが、現在の獣医療では見落とされがちです。
十分量の栄養素(特にビタミン・ミネラル・アミノ酸)を摂取することによって、生体機能が向上し、自然治癒力が高まることによって病気の進行を防ぎ、症状の改善、更には病気の予防が可能になります。
血液検査による栄養解析と根本療法
高たんぱく食や糖質制限食が良いと言われていますが、ペットフードの選択や手作り食のレシピにしても、血液検査の結果により栄養解析しなければ、“栄養素の持つ力を最大限に活かし、身体を改善していく”までは至らないかもしれません。
例えば、がん患者では食欲低下などから、低タンパク血症や骨格筋の萎縮などを引き起こし、体重減少が認められます。腫瘍組織では通常の6倍以上の糖の取り込みがあり、体蛋白の異化亢進が起きているので、たんぱく質を十分に補給する意義があります。
また、大量に産生された乳酸に対し、BCAA(分枝鎖アミノ酸)の補給や、ビタミンB群の補給が必要です。薬を処方したり、手術をするだけではなく、こういった部分を血液検査でチェックし、生体が本来持っている自然治癒力を発揮させることが、対症療法に留まらない「根本療法(原因療法)」に繋がると言えるのではないでしょうか!?
これからのアプローチ:栄養療法
栄養学的アプローチ(栄養療法)は、「病気と闘う身体作りのために食事内容を考え、栄養素を摂取し、必要時には点滴療法を用いて身体に栄養を供給する」大切な治療法の一つです。来年からは、こういったアプローチを少しでも多くの疾患を抱える動物たちに取り入れていきたいと考えています。
~毎日を人とペットのWell-beingな生活に~、Wellbe Laboでした❣