犬の膿皮症とは?知っておきたい症状と治療の基本|茅ヶ崎市のアンジェス動物病院|土日祝診療可で安心のペットケア

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犬の膿皮症とは?知っておきたい症状と治療の基本

犬の膿皮症とは?知っておきたい症状と治療の基本|茅ヶ崎市のアンジェス動物病院|土日祝診療可で安心のペットケア

2026年7月24日

犬の膿皮症とは?知っておきたい症状と治療の基本

大切な家族の『声なきサイン』を見逃さないために。
神奈川県茅ケ崎市、アンジェス動物病院 院長 獣医師の朝岡紀行です。

犬・猫の一次診療で培ってきた総合的な視点を基盤に、
現在は馬の健康管理・ウェルネスケアの分野にも活動を広げています。
小動物から馬までを視野に入れる“総合獣医師”として、
人と馬のより良い関係づくりにつながる獣医療とケアの可能性を探究しています。

Anges Horse Wellness Care Service

Healing Through Horses ~馬を通して、人が自分らしく羽ばたく~


犬の膿皮症は、細菌感染によって起こる皮膚の病気です。
赤み、かゆみ、ブツブツ、かさぶた、脱毛などが見られることがあり、
動物病院でもよく診察される皮膚トラブルのひとつです。

今回は、膿皮症の種類や治療方法、家庭でのケアの考え方について、
飼い主さんに役立つ情報としてまとめます。

膿皮症には種類があります

膿皮症は、炎症がどの深さまで及んでいるかによって、
表面性表在性深在性に分類されます。

日常的によく見られるのは、
皮膚の浅い部分で起こる表在性膿皮症です。
症状の程度や広がりによって、治療方法や治療期間が変わります。

治療の基本は「外用療法」から

表在性膿皮症の治療では、
消毒薬の塗布
消毒薬を含むウェットシートでの清拭
薬用シャンプー
などの外用療法が第一選択になります。

抗菌薬をすぐに使うのではなく、
まず皮膚の表面を適切にケアすることが大切です。

ただし、外用療法だけでは十分な効果が得られない場合や、
犬の性格、飼育環境、飼い主さんの生活リズムなどの理由で
外用療法を続けることが難しい場合には、
全身性抗菌薬の使用が検討されます。

抗菌薬はどのくらい続けるの?

膿皮症で抗菌薬を使う期間は、
病変の深さや治療への反応によって決まります。
大切なのは、自己判断で早く中止せず、
獣医師が皮膚の状態を確認しながら
治療の終了時期を判断することです。

表在性膿皮症では、通常は
最低でも2週間以上の治療が必要です。
2週間後に診察を行い、
赤みやブツブツなどの病変が消え、
被毛の再生や色素沈着だけが残っている状態であれば、
十分に改善したと判断できる場合があります。

一方で、
2週間治療しても病変が半分以上残っている場合や、
新しい病変が出てくる場合には、
耐性菌の可能性も考えられます。
その場合は、
細菌培養検査や薬剤感受性検査を行い、
薬が合っているかを確認することが重要です。

深在性膿皮症では、
皮膚の深い部分まで感染が及ぶため、
表在性膿皮症よりも長い治療が必要になります。
少なくとも4週間以上、
場合によっては4〜8週間程度の
全身性抗菌薬の投与が必要になることがあります。
見た目の症状が落ち着いても、
皮膚の深部に菌が残っている可能性があるため、
治療終了の判断はより慎重に行われます。

薬用シャンプーは「洗う」だけでなく「皮膚に作用させる」

薬用シャンプーには、敏感な皮膚を
やさしく洗う目的で泡を使う方法と、
シャンプーを塗り薬のように皮膚へ作用させる目的で
原液を使う方法があります。
表在性膿皮症は細菌性の皮膚疾患であるため、
薬用成分を皮膚にしっかり届けることがポイントになります。

一例として、
微温湯で前洗いをしたあと、手のひら2枚分ほどの皮膚に対して、
2%酢酸クロルヘキシジン入りシャンプーを
500円玉1枚分程度の量を使用します。
1日おきに2週間、合計7回程度の洗浄が目安になります。

クロルヘキシジンには
皮膚表面に残って作用する効果が期待されており、
人での報告では、皮膚表面で約36時間殺菌効果が持続するとされています。
そのため、1日おきの洗浄が提案されることがあります。
ただし、適切な頻度は
犬種、皮膚の状態、犬の性格、飼い主さんの生活パターン
によって変わります。

再発を防ぐために飼い主さんができること

膿皮症は、再発しやすい皮膚疾患です。
再発を防ぐために飼い主さんができることは👇

● 皮膚の赤み、ブツブツ、かさぶた、脱毛を早めに見つける
● 処方された薬やシャンプーを自己判断で中止しない
● 治ったように見えても、獣医師の再診で治療終了を確認する
● シャンプーの頻度や方法が生活に合わない場合は、無理をせず相談する
● 再発を繰り返す場合は、アレルギーや基礎疾患、耐性菌の有無も確認する

膿皮症は早めの治療と継続的なケアが大切

犬の膿皮症は、いったん良くなっても
再発を繰り返すことがある皮膚疾患です。
近年は耐性菌の問題もあり、
治療方法はより慎重に選ぶ必要があります。

皮膚の状態、菌の薬剤感受性、飼育環境、飼い主さんの生活パターン
を踏まえながら、
愛犬に合った治療とケアを続けることが大切です。


執筆者:朝岡紀行(獣医師)
・アンジェス動物病院 院長
・Anges Horse Wellness Care Service 主宰

犬・猫のホームドクターとしての一次診療に加え、
現在は馬の健康管理・ウェルネスケアにも取り組んでいます。
乗馬クラブや牧場における健康管理、飼養管理やケア体制への助言、馬の臨床獣医師との連携など、
現場の課題に寄り添いながら、新しいウェルネスケアの形を育んでいます。
私が目指しているのは、
犬猫の一次診療動物病院院長 × 馬も診る総合獣医師」として、
犬・猫に加え、馬の健康を支えることを通じて、
人と動物がより健やかに共生できる社会づくりに貢献することです。
犬や猫、馬に関わる皆さまと知見を共有し、
新しい価値を共に創っていけることを楽しみにしています。
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をコンセプトに、人と馬のウェルネスを育むことを目指す取り組みです。

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