統合医療と補完代替医療の関係|茅ヶ崎市 美住町|ペットのトータルヘルスケアなら「アンジェス動物病院」

〒253-0023神奈川県茅ヶ崎市美住町1-32

0467-58-1002

WEB問診 予約・問い合わせフォーム
(初診・再診)
外観

統合医療と補完代替医療の関係

統合医療と補完代替医療の関係|茅ヶ崎市 美住町|ペットのトータルヘルスケアなら「アンジェス動物病院」

2026年1月07日

統合医療と補完代替医療の関係

統合医療(Integrative Medicine)
という言葉をご存じでしょうか

良く混同されますが、
統合医療=補完代替医療ではありません

統合医療に対する誤解

多くの医師や獣医師も、
統合医療の「統合」の意味を、未だに
西洋医学と補完代替医療の「併用」と誤認識しています

西洋医学に何らかの補完代替医療を「併用」している
動物病院を含む医療機関の多くは、特定の補完代替医療を用いて、
より有効で満足度の高い医療を提供しようと試みています

意義のある取り組みだとは思いますが、
統合医療の「統合」とは、単なる「併用」を意味するものではありません。
補完代替医療を「併用」している医療機関の多くは、
その医療機関を受診した時点で、
どの種類の補完代替医療を提供されるのかが概ね決まってしまいます

「ある特定の」補完代替医療を提供している
それぞれの医療機関が今後増えたとしても、
それは統合医療ではありません。

統合医療における「統合」の本来の意味

本来、統合医療は
補完代替医療を寄せ集めたものでもありません。
統合医療の「統合」は、「マネージメント」もしくは「コーディネート」
の意味であると考えられています。

ですから、本来であれば補完代替医療だけでなく
西洋医学にも精通している医師が、
双方の医療と患者の橋渡しの役割を果たすべきです

西洋医学の医師とうまくコミュニケーションをとる必要があるため、
統合医療を実践する者は
原則「医師または獣医師」である必要があります。

特定の補完代替医療を併用しても統合医療ではなく、
なぜその補完代替医療を選択したかという
マネージメントが必要なのです

エビデンスとEBMの考え方

統合医療は、前回お話した諸問題を解決するよう
展開されるべきです。
そして、前回お伝えしたように、
補完代替医療にはエビデンス(科学的根拠)が十分にないものが多い点を、問題とする傾向が多くあります。
エビデンスとは、「科学的根拠」とも称され、
その療法に効果があるかの判断のために
科学的な手法を用いて行われた評価を指します。

エビデンスは医学的決断に重要ですが、
補完代替医療のエビデンスを構築することが
必ずしも統合医療の最重要課題ではありません。
単なるエビデンスではなく、良く使われる言葉に
EBM(Evidence Based Medicine)があります。

EBMはエビデンスに基づいた医療のことを指しますが、これまでの
医療者の経験だけで行われていた医療に科学的根拠を与えて、
より優れたものにしようという意味です。

臨床における判断とヒューマン・ファクター

「エビデンスのない医療」=「相応しくない医療」
という認識は浅はかと言えるでしょう。
医学的決断において、
患者(または飼い主)の意思や
医療者の経験を
おろそかにしてはなりません。
ここに、医学的な「研究者」と「臨床医」の
立場の違いがあります。
各患者の持つ問題を、全人的立場から
マネージメントするのが
EBMであり、臨床です。

個々の患者(または飼い主)への対応に関しては、
予後・意向・価値観なども十分に検討し、
ヒューマン・ファクターを考慮しなければなりません。
患者が求める適切な医療は、
患者一人ひとりによって異なり、
同じ患者でもその時ごとに異なるはずですウインク

臨床研究の結果が統計学的に有意であっても、
必ずしも臨床上意味があるとは限りません。
的確な臨床判断を下すためには
臨床診断学とコミュニケーション能力が
必要不可欠で、
その基盤となる臨床経験なしに
EBMを実践することは到底できませんビックリマーク

コンコーダンスと統合医療の実践

また、治療法の選択をする際に、
患者中心の概念として
医師(または獣医師)と患者(または飼い主)
の間には
「コンコーダンス(意見の一致、調和)」
という関係が望まれます。

統合医療では、
エビデンスが不十分な補完代替医療を利用するため、
このコンコーダンスに達することが必須となります。

ライフスタイルと予防医療の重要性

統合医療はライフスタイル・生活習慣を
重視します。
ライフスタイルを見直すことが、健康を保ち、
本当の意味の予防医療に繋がっていくからです音譜

そして、治療と共に、
健康増進や予防医学も重要です。
既に病気になった後の治療ではなく、
予防医学や
病気になりにくい生活習慣、
体質の改善に力を入れること。

このことは、人医療・獣医療のどちらにおいても、
公衆衛生の観点からも
経済的な観点からも重要です。

~毎日を人とペットのWell-beingな生活に~、Wellbe Laboでした❣

TOP