2026年3月16日

大切な家族の『声なきサイン』を見逃さないために。
神奈川県茅ケ崎市、アンジェス動物病院 院長 獣医師の朝岡紀行です。
~心を整え、最高の医療を~
当院では、より良い診療とチームワークのために、毎朝の朝礼を大切にしています。
本日はその中から、皆様にもお伝えしたいお話をお届けします。
『なぜ、動物病院で心の勉強をするのか?』
それは、目の前の小さな命と向き合うとき、
私たち自身の心が整っていなければ、
最高の医療や優しいケアは提供できないと考えているからです。
これまで院内だけで共有してきたこの朝礼での気づきや、
私からスタッフへ伝えている想いを、
このブログを通じて少しずつ皆様にもお届けしていこうと思います。
私たちの日常の風景を通じて、当院が何を大切にしているかを知っていただければ幸いです。
私たちは、人生の多くの時間を職場で過ごしています。
だからこそ、職場との向き合い方は、生き方そのものに影響します。
「仕事だから仕方ない」
「プライベートのために我慢する」
そう思い続けていると、気づかないうちに自分の気持ちを置き去りにしてしまいます。
でも職場は、本来、自分をすり減らす場所ではなく、力を育てる場所であっていいはずです。
その前提になるのが、「安心して働けているか」という視点です。
すべての土台は、安心・安全から始まる
人は、心と体の安全が感じられてはじめて、前向きに動けるようになります。
この安心感があると、
「今の自分でも大丈夫だ」
「何が起きても、対処できる」
「世間は、必要以上に怖い場所ではない」
そんな感覚が、心の奥に育っていきます。
これが、自己肯定感の土台です。
自己肯定感は、「自信満々になること」ではありません。
揺れながらも、「自分を見失わずにいられる感覚」です。
心の中に、踏み込まれない場所はありますか
安心感が育つと、心の中に
他人に侵されない安全な領域
ができていきます。
そこがあるからこそ、
評価に振り回されすぎず、
失敗を必要以上に怖れず、
自分の考えを持ったまま人と関われるようになります。
自己実現とは、特別な成功を手に入れることではなく、
自分を保ったまま社会と関われる状態とも言えるのかもしれません。
土台づくり① 心理的な境界線を引く
一つ目のポイントは、他者との間に心理的な境界線を引くことです。
境界線が弱いと、
人の期待を優先しすぎたり、
評価に一喜一憂したり、
本当は無理でも引き受けてしまったりします。
特に、真面目で責任感の強い人ほど、その傾向は強くなりがちです。
境界線を引くとは、冷たくなることではありません。
「相手の感情」と「自分の価値」を分けて考えることです。
それができるようになると、人間関係はむしろ安定していきます。
土台づくり② 自分を支える言葉を持つ
二つ目のポイントは、自分を守る信念を言葉にすることです。
そのための方法の一つが、アファメーションです。
アファメーションとは、
自分にとって軸になる言葉を、繰り返し自分に向けて使うこと。
「私は、感情に振り回されなくていい」
「私は、自分のペースで考えていい」
そんな短い言葉で十分です。
感情が揺れたときこそ、その言葉が効いてきます。
繰り返すうちに、言葉は思考の癖になり、
やがて心の安定を支える土台になります。
職場を、自己実現の舞台にするということ
人は、安心できる土台があってこそ、本来の力を発揮できます。
無理にポジティブになる必要も、強く見せる必要もありません。
まずは、
「私は、ここでどう在りたいのか」
「何を大切にしたいのか」
といった人生の目的を、自分の中で見失わないこと。
それだけで、
職場は「耐える場所」から
「自分を試し、育てていく舞台」へと変わっていきます。
安心できる土台の上にこそ、
人はのびのびと自分らしさを発揮できます。
職場を「自己実現の舞台」にしていくために、
まずは自分の心の安全を大切にすることから
始めてみてはいかがでしょうか。
