保護犬・保護猫の問題を「わが家の備え」から考える~その子の未来を、ひとりで抱え込まないために|茅ヶ崎市のアンジェス動物病院|土日祝診療可で安心のペットケア

〒253-0023神奈川県茅ヶ崎市美住町1-32

0467-58-1002

WEB予約・問診 問い合わせ
フォーム
外観

保護犬・保護猫の問題を「わが家の備え」から考える~その子の未来を、ひとりで抱え込まないために

保護犬・保護猫の問題を「わが家の備え」から考える~その子の未来を、ひとりで抱え込まないために|茅ヶ崎市のアンジェス動物病院|土日祝診療可で安心のペットケア

2026年8月13日

保護犬・保護猫の問題を「わが家の備え」から考える~その子の未来を、ひとりで抱え込まないために

大切な家族の『声なきサイン』を見逃さないために。
神奈川県茅ケ崎市、アンジェス動物病院 院長 獣医師の朝岡紀行です。

犬・猫の一次診療で培ってきた総合的な視点を基盤に、
現在は馬の健康管理・ウェルネスケアの分野にも活動を広げています。
小動物から馬までを視野に入れる“総合獣医師”として、
人と馬のより良い関係づくりにつながる獣医療とケアの可能性を探究しています。

Anges Horse Wellness Care Service
Healing Through Horses ~馬を通して、人が自分らしく羽ばたく~


もし明日、自分が急に入院したら、
この子のごはん、薬、散歩、いつもの安心は誰が守ってくれるのだろう??
保護犬・保護猫の問題を考える出発点は、
遠くの誰かを責めることではなく、
いま隣にいる命の未来を、今日の暮らしの中で
少しだけ想像してみることかもしれません。

家に帰ると、しっぽを振って迎えてくれる。
そっと隣に座ってくれる。
犬や猫と暮らす日々は、何気ない時間の中に
たくさんのぬくもりをくれます。
だからこそ、保護犬や保護猫のニュースを目にしたとき、
どこか胸が痛む一方で、「自分には関係のないこと」と
少し距離を置いてしまうこともあるかもしれません。
けれど、行き場を失う犬や猫の背景には、
決して特別な誰かだけの事情ではなく、
私たちの暮らしにも起こりうる変化があります。

数字の向こうに、一頭一頭の暮らしがある

殺処分数が大きく減ってきたことは、
自治体や保護団体、ボランティア、里親、
そして動物を思う多くの人たちが積み重ねてきた、
かけがえのない成果です。
ただ、数字が小さくなるほど、
私たちは安心してしまいがちです。
けれど本当に見つめたいのは、
減った数字の外側に残る
『まだ帰る場所を待っている一頭一頭』の存在です。

保護の現場には、今も新しい家族を待つ子たちがいます。
高齢になった子、
病気を抱えた子、
人との暮らしにもう一度慣れる時間が必要な子。
統計の一つひとつの数字の向こうには、
それぞれの名前があり、
性格があり、
これまで過ごしてきた時間があります。

「まさか」は、誰の暮らしにも訪れるかもしれない

保護される理由の中には、
飼い主の高齢化、入院、死亡、経済的な困りごと、
多頭飼育の行き詰まりなどがあります。
どれも、最初から
犬や猫を大切に思っていなかったから起こるとは限りません。
むしろ、
大切に思っていても、
暮らしの土台が変わることで
支えきれなくなることがあります。

今は元気に散歩へ行けていても、
数年後に体調を崩すかもしれません。
急な入院で、フードや薬のことを
誰かに頼まなければならない日が来るかもしれません。
そんな「もしも」を考えるのは少し寂しいことですが、
それは不安を増やすためではなく、
そばにいる子を守るためのやさしい準備です。

「最後まで一緒にいたい」を叶えるための備え

多くの飼い主さんは、迎えたその日から
「この子を幸せにしたい」と願っています。
けれど、愛情があることと、
どんな状況でも一人で支え続けられることは
同じではありません。
だから、早めに頼れる先を見つけておくことは、
決して弱さではなく、責任ある愛情の形です。

まずは、スマートフォンのメモでもかまいません。
かかりつけの病院、普段食べているフード、薬の量、
苦手なこと、安心できる声かけ、緊急時に連絡してほしい人を
一つの場所にまとめておく。
それだけでも、いざという時に
『この子らしい暮らし』を引き継ぐ手がかりになります。

かかりつけの動物病院、預け先、世話をお願いできる家族や友人、
ペット保険や医療費の備え、性格や好きなもの、苦手なこと、
持病や薬をまとめたメモ

小さな準備を一つずつしておくことで、
もしもの時にも、
その子のいつもの暮らしを少しでも守りやすくなります。

助けを求められる地域は、ペットにも人にもやさしい

保護団体は、行き場を失った犬や猫にとって
大切な受け皿です。
けれど、
医療費や人手、預かり先の不足など、
現場には大きな負担があります。
だからこそ、困りごとが深刻になる前に、
地域の中で声をかけ合える関係をつくることも大切です。

すぐに保護犬や保護猫を迎えられなくても、
関わり方は一つではありません。
・譲渡会をのぞいてみる。
・信頼できる団体に少しだけ寄付をする。
・フードやタオルを届ける。
・近所の高齢の飼い主さんに、
『何かあったら声をかけてくださいね』と伝える。
小さな関わりが、誰かとその子を孤立させない支えになります。

その子を思う気持ちが、社会を少しずつ変えていく

犬や猫と暮らすことは、家の中だけの幸せではありません。
散歩道で交わすあいさつ、
動物病院での相談、
近所の人とのつながり、
保護団体や行政の支え。
ペットの一生は、思っている以上に
たくさんの人のやさしさと結びついています。

保護犬・保護猫の問題は、
遠い場所で起きている悲しい話ではありません。
今そばにいる子をどう守るか。
困ったときに誰かと支え合える社会をどうつくるか。
その問いは、私たちの毎日の暮らしのすぐ隣にあります。
完璧な飼い主でなくても大丈夫です。
今日、少しだけ未来のことを考える。
その小さな一歩が、大切な命を守る大きな力になります。


執筆者:朝岡紀行(獣医師)
・アンジェス動物病院 院長
・Anges Horse Wellness Care Service 主宰

犬・猫のホームドクターとしての一次診療に加え、
現在は馬の健康管理・ウェルネスケアにも取り組んでいます。
乗馬クラブや牧場における健康管理、飼養管理やケア体制への助言、馬の臨床獣医師との連携など、
現場の課題に寄り添いながら、新しいウェルネスケアの形を育んでいます。
私が目指しているのは、
犬猫の一次診療動物病院院長 × 馬も診る総合獣医師」として、
犬・猫に加え、馬の健康を支えることを通じて、
人と動物がより健やかに共生できる社会づくりに貢献することです。
犬や猫、馬に関わる皆さまと知見を共有し、
新しい価値を共に創っていけることを楽しみにしています。
Anges Horse Wellness Care Service は、
Healing Through Horses ~馬を通して、人が自分らしく羽ばたく~
をコンセプトに、人と馬のウェルネスを育むことを目指す取り組みです。

院長挨拶はコチラから
当院の診療案内はコチラから
ご予約はコチラから

Anges Horse Wellness Care Service
馬のウェルネスケア・協業・講演などのお問い合わせはコチラから

Connecting Horses, People and Professionals


TOP