2026年1月07日

高残香性柔軟剤や香料入り消臭除菌スプレーのCMや広告を見ない日はないですし、いい香りがするために、好きな香りがあれば好んで使用している方も多いかと思います
しかし、香りの感じ方は個人差が大きく、万人にとって心地よく感じる香りは、おそらく“ない”と言えるのではないでしょうか。私の周りには、香りが強すぎて気分が悪くなるからと、無香料のものを選んでいる方も多くいらっしゃいます。
一方で、これらの香りは人工的に作出された香料であり、揮発性有機化合物(VOC)であるため、空気を汚染し、自然分解もされにくいという特徴があります。香料による健康被害は『香害(こうがい)』と呼ばれ、近年注目されています。
獣医臨床の現場から届いた症例報告
高残香性柔軟剤や香料入り消臭除菌スプレーによる中毒・健康被害の報告は、人および動物実験でわずかに報告があるのみでしたが、最近になり、ようやく獣医臨床の現場から症例報告がありました。
【主な症状】
元気消失、食欲低下あるいは廃絶、目や鼻の炎症、よだれ、呼吸器症状、神経症状など。
【血液検査の結果】
肝酵素の上昇、腎機能の低下を示したとのこと。
香料入りの柔軟剤、消臭除菌スプレーの他、香料付きペットシーツを除去したことで、中毒などの重症例を除き、上記の症状は消失したそうです。
香りが長持ちする「マイクロカプセル」の闇
香料が長時間強く香るのは、香料をカプセルに封じ込める『マイクロカプセル化』の技術によります。このカプセルの原料は、メラニン樹脂、ウレタン樹脂、ポリウレア樹脂などです。
カプセルが破裂する度に、中身の香料と共にこれらの有機化合物成分が環境中に飛散します。そして、ポリウレタンは壊れるときに、ホルムアルデヒドよりもはるかに毒性の高い「イソシアネート」を発生させます。
また、多くの製品には除菌成分として「第四級アンモニウム塩」が使用されています。これは細菌を殺菌する効果がありますが、同時に動物の細胞にも傷害を与えます。
「見逃されている体調不良」の可能性
密閉された室内でこれらの製品を頻繁に使用することは、毒性の高い物質を空気中に高濃度に浮遊させることになります。より感受性の高いペットに症状が発生するリスクは極めて高くなります。
衣類などに強固に付着したマイクロカプセルは、2~3年経っても臭いが残ります。低濃度で長期間にわたり曝露される危険性は無視できません。
しかし、獣医師の間でも『香害』の認知度が低いために、十分な診断がされていないのが現状です。つまり、犬や猫の体調不良の根本原因が『香害』であることを見逃されている可能性があるということです。
ペットを守るためにできること
色々な見解もあるかと思いますが、
香料入り消臭除菌スプレーは、少なくとも密閉された室内で頻繁に使用することは避けたいものです。
そして、
ペットが使用するタオル類の洗濯には高残香性柔軟剤は使用しないことです。ご自身が時折香りを楽しむ目的での使用に限るようお奨めします。
~毎日を人とペットのWell-beingな生活に~、Wellbe Laboでした❣