室内飼いでも油断は禁物!知っておきたい猫のフィラリア症|茅ヶ崎市のアンジェス動物病院|土日祝診療可で安心のペットケア

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室内飼いでも油断は禁物!知っておきたい猫のフィラリア症

室内飼いでも油断は禁物!知っておきたい猫のフィラリア症|茅ヶ崎市のアンジェス動物病院|土日祝診療可で安心のペットケア

2026年10月10日

室内飼いでも油断は禁物!知っておきたい猫のフィラリア症

大切な家族の『声なきサイン』を見逃さないために。
神奈川県茅ケ崎市、アンジェス動物病院 院長 獣医師の朝岡紀行です。

犬・猫の一次診療で培ってきた総合的な視点を基盤に、
現在は馬の健康管理・ウェルネスケアの分野にも活動を広げています。
小動物から馬までを視野に入れる“総合獣医師”として、
人と馬のより良い関係づくりにつながる獣医療とケアの可能性を探究しています。

Anges Horse Wellness Care Service
Healing Through Horses ~馬を通して、人が自分らしく羽ばたく~


「フィラリア症」と聞くと、
犬の病気というイメージをお持ちの方が多いかもしれません。
しかし、猫もフィラリアに感染します!

さらに、「うちの猫は完全室内飼いだから大丈夫」
と思われることもありますが、
フィラリアを媒介する蚊は室内にも入ってきます。
そのため、室内だけで生活している猫でも感染する可能性があります。

猫のフィラリア症は、決して多い病気ではありません。
しかし、いったん症状が現れると重症化することがあり、
場合によっては突然死につながる可能性もあります。

だからこそ、まずはこの病気について知っておくことが大切です。

猫のフィラリア症とは?

フィラリア症は、蚊が媒介する寄生虫によって起こる病気です。
感染した動物を蚊が吸血すると、
蚊の体内にフィラリアの幼虫が取り込まれます。
その蚊が別の犬や猫を吸血することで、幼虫が体内へ侵入します。

犬では、成長したフィラリアが
心臓や肺動脈に寄生する病気としてよく知られています。
一方、猫では犬とは少し病態が異なります。

猫はフィラリアにとって本来の宿主ではないため、
体内で成虫まで成長する数は多くありません。
しかし、幼虫が肺の血管に到達した段階でも強い炎症が起こり、
呼吸器に深刻な影響を与えることがあります。

「室内飼いだから大丈夫」とは限りません

猫の飼い主さんからよく伺うのが、
「外には一度も出していません」
「マンションの上の階なので蚊はいません」
というお話です。

ところが、蚊は
人の出入りや窓、ベランダなどから室内へ侵入します。
実際に、猫フィラリア症と診断された猫の中には、
完全室内飼育だった猫も含まれていたという報告があります。

つまり、外に出る猫だけの病気ではありません。
完全室内飼育であっても、蚊に刺される可能性がある以上、
感染リスクをゼロにすることはできません。

猫では呼吸器症状に注意が必要です

猫のフィラリア症で重要なのが、
犬糸状虫随伴呼吸器疾患
(HARD:Heartworm Associated Respiratory Disease)です。
フィラリアの幼虫が肺の血管へ到達すると、
猫の体が強く反応し、肺に炎症が起こることがあります。

その結果、
• 咳
• 呼吸が速い
• 呼吸が苦しそう
• 元気や食欲がない
• 嘔吐
などの症状がみられることがあります。

猫では喘息など他の呼吸器疾患と似た症状を示すこともあり、
診断が簡単ではない場合もあります。

突然死につながることもあります

猫フィラリア症について、
もう一つ知っておいていただきたいのが、
突然死の可能性があることです。

もちろん、フィラリアに感染した猫が
すべて突然死するわけではありません。
しかし猫では、
少数のフィラリア感染でも強い反応が起こることがあり、
重篤な呼吸障害などにつながる場合があります。

突然死にはさまざまな原因がありますが、猫フィラリア症は、
予防することでリスクを減らせる可能性のある病気の一つです。

フィラリア予防はいつ行うの?

フィラリアを媒介する蚊の活動は、気温と密接に関係しています。
そのため、予防期間は地域によって異なります。

関東地方では、一般的に
春から冬の初め頃までがフィラリア予防のシーズンになります。
当院では、おおむね4月から12月を目安としてご案内しています。

なお、「フィラリア予防」と呼ばれていますが、正確には、
蚊から感染した幼虫を定期的に駆除することで発症を防ぐ仕組みです。
そのため、蚊を見かけなくなったからといって、
すぐに投薬を終了してよいとは限りません。

猫にもフィラリア予防という選択肢があります

猫のフィラリア症は、犬ほど広く知られていません。
「猫にもフィラリアがあるなんて知らなかった」
と驚かれる飼い主さんもいらっしゃいます。

当院では、
子猫や初めて来院された猫ちゃんの飼い主さんに、
猫フィラリア症についてご説明しています。

予防をするかどうかを最終的に決めるのは、ご家族です。
そのためにも、まずは
病気の存在や感染の可能性、予防方法について知っていただき、
そのうえでご家族に合った方法を
選んでいただくことが大切だと考えています。

大切な猫を「知らなかった」から守るために

猫は体調の変化を隠すのが得意な動物です。
特にフィラリア症のように、症状が分かりにくく、
発症すると重症化する可能性がある病気では、
治療よりも予防が重要になります。

「室内飼いだから必要ない」と決めてしまう前に、
一度フィラリア予防について考えてみてください。

大切な猫ちゃんが健康に暮らしていくために、
私たちは必要な情報をお伝えし、
それぞれのご家庭に合った予防方法を
一緒に考えていきたいと思います。


執筆者:朝岡紀行(獣医師)
・アンジェス動物病院 院長
・Anges Horse Wellness Care Service 主宰

犬・猫のホームドクターとしての一次診療に加え、
現在は馬の健康管理・ウェルネスケアにも取り組んでいます。
乗馬クラブや牧場における健康管理、飼養管理やケア体制への助言、馬の臨床獣医師との連携など、
現場の課題に寄り添いながら、新しいウェルネスケアの形を育んでいます。
私が目指しているのは、
「犬猫の一次診療動物病院院長 × 馬も診る総合獣医師」として、
犬・猫に加え、馬の健康を支えることを通じて、
人と動物がより健やかに共生できる社会づくりに貢献することです。
犬や猫、馬に関わる皆さまと知見を共有し、
新しい価値を共に創っていけることを楽しみにしています。
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をコンセプトに、人と馬のウェルネスを育むことを目指す取り組みです。

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