「最近ちょっと痩せた?」猫の慢性的な体重減少が教えてくれること|茅ヶ崎市のアンジェス動物病院|土日祝診療可で安心のペットケア

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「最近ちょっと痩せた?」猫の慢性的な体重減少が教えてくれること

「最近ちょっと痩せた?」猫の慢性的な体重減少が教えてくれること|茅ヶ崎市のアンジェス動物病院|土日祝診療可で安心のペットケア

2026年4月21日

「最近ちょっと痩せた?」猫の慢性的な体重減少が教えてくれること

大切な家族の『声なきサイン』を見逃さないために。
神奈川県茅ケ崎市、アンジェス動物病院 院長 獣医師の朝岡紀行です。


「しっかり食べているはずなのに、なんだか痩せてきた気がする」
「高齢だから仕方ないのかな?」
このようなご相談は、動物病院の診察現場でとても多く聞かれます。

ですが、猫の慢性的な体重減少は、単なる加齢変化ではなく、
体の中で起きている異常のサインであることが少なくありません。

特に中高齢の猫では、一つの病気だけでなく、
複数の疾患が同時に関与しているケースも多く、
注意が必要です。

体重以外に見逃したくない変化

体重が減っている猫では、次のような変化が同時に見られることがあります。
 ☑食欲の低下、あるいは食べムラ
 水を飲む量や尿の量が増える
 下痢や嘔吐などの消化器症状
 被毛のツヤがなくなる
 元気がなく、寝ている時間が増える

これらは、腎臓や甲状腺の病気、消化管のトラブル、全身性疾患
などを示唆する重要な手がかりです。

「体重が減った」という変化だけでなく、
日常の小さな変化をあわせて観察することが、
早期発見につながります。

動物病院で行う診察と検査

体重減少の原因を調べる際、当院では全身を系統立てて評価します。

まず口腔内を確認し、歯周病や口内炎など、
痛みによって食事量が落ちていないかをチェックします。
眼の検査では、全身性高血圧を疑う所見がないかを確認します。
首の触診では甲状腺の腫大やしこりを確認し、
必要に応じて血液検査で甲状腺機能を評価します。
心臓の聴診や血圧測定は、心疾患や高血圧の早期発見に役立ちます。
腹部の触診では、
腸管の肥厚、リンパ節の腫大、腎臓や肝臓の
異常がないかを確認します。

一見、体重減少と関係なさそうに思える検査も、
原因を特定するためには欠かせません

治療の基本は「原因に合わせた対処」

体重減少や食欲不振の背景には、
発熱・痛み・ストレス・薬の副作用
といった要因が関与していることもあります。

その場合、
制吐薬や鎮痛薬、不安を和らげる治療を組み合わせることで、
食欲が改善することがあります。
大切なのは、「とにかく食べさせること」ではなく、
なぜ食べられないのかを医学的に評価し、原因に対処することです。

ご家庭でできる食事サポート

猫は本来、
温かく、香りが立ち、高たんぱくで水分を含む食事
を好む動物です。
また、子猫の頃に慣れ親しんだ食事の影響も強く受けます。

食欲が落ちているときは、
 ・嗜好性の高いフードから始める
 ・少量を回数多く与える
 ・急なフードの切り替えは避ける
 ・無理に食べさせない

といった点を意識してみてください。

食器の形や置き場所、人の気配などの環境要因も、
摂食行動に影響します。
温めたフードと常温のフードを用意し、
猫自身に選ばせるのも有効です!

投薬時の注意点

薬をフード全体に混ぜると、
そのフード自体を嫌いになってしまうことがあります。
基本は直接投与するか、
ごく少量のおやつに混ぜて与える方法がおすすめです。

まとめ

猫の体重減少は、「年齢のせい」として見過ごされがちですが、
早期に気づき、医学的に評価することで
改善できるケースは少なくありません。

気になる変化があれば、早めに動物病院へご相談ください。
大切なご家族が、少しでも長く健やかに過ごせるよう、
私たちもサポートしていきます。


執筆者:朝岡紀行(獣医師)
神奈川県茅ケ崎市のアンジェス動物病院院長。
統合医療を中心に、予防医療から高齢動物医療まで幅広く診療を行っています。飼い主様と丁寧に向き合う診療を大切にしています。

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