フェレットに多く見られる病気は、犬や猫と異なり特殊です。また、症状や進行の程度、治療法も異なります。
代表的なものをまとめてありますので、参考にしてください。
フェレットの血糖値の正常範囲は文献によって様々ですが、一般的に安静時の血糖値が70mg/dl以下になった場合をインスリノーマと判断します。低血糖症になると、倦怠感や運動量の減少がみられ、ボーっとしていることが多くなります。症状が進行すると気持ち悪そうにしたり、よだれを垂らしたりします。更に低血糖が悪化すると、グッタリして立てなくなり、失禁をしたりする場合もあります。また、急激に低血糖となると痙攣などの発作症状がみられます。これは、脳神経系が血液中のブドウ糖からしか栄養を得られないために起こる症状で、この状態が長く続くと命に関わる危険性や後遺症が残る可能性があります。
インスリノーマは、膵臓のランゲルハンス島といわれる部位のβ細胞に発生する悪性の腫瘍です。この腫瘍細胞から通常よりも多量のインスリンが分泌されるようになり、低血糖症となります。腫瘍は膵臓に原発であったり、肝臓など膵臓の近くの臓器に発生したりします。また、将来的には膵臓全体に広がっていき、他の臓器へ転移します。
フェレットのインスリノーマの治療は大変困難です。一般的には、自宅で飲み薬を投与して低血糖の症状を改善させます。目的としては、フェレットが日常の生活を快適に過ごせるようにするための維持療法になります。投与薬は「プレドニゾロン」というステロイド剤です。ステロイドによりインスリンに対する抵抗性を付け、更に血糖を増加させます。
基本的に、糖分の経口投与による補給は行わないでください。投与直後の血糖は増加しますが、その後はインスリンの反応により、更に増悪した低血糖が引き起こされます。命に関わるような発作症状を起こした時以外は、早目に動物病院を受診するのが最善です。緊急な処置が必要な発作を起こした場合は、砂糖などの糖分を舐めさせてから、直ぐに動物病院に連れて来てください。
ステロイド投与により、血糖が増加してフェレットが元気になっても、お腹の中のインスリノーマは無くなりません。逆に、腫瘍が広がったり転移したりしている可能性もあります。ステロイドはあくまで血糖の維持が目的で、腫瘍に対して効果はありません。
インスリノーマは腫瘍ですので徐々に悪化します。それに伴い、血糖を維持するためのステロイドの投与量を増やしていく必要があります。ステロイドの長期間・多量の投与は、副作用を引き起こす場合があります。副作用の主な症状は、胃腸障害による黒色便の排泄や、食欲・飲水量の増加、それに伴う肥満、免疫機能の低下などです。しかし、低血糖症状の方が緊急で命に関わりますので、ステロイドの投与を中止することは出来ません。副作用に対しては、症状が出たらそれに合わせた薬を使用し対処します。
病状が進行すると、ステロイドでも血糖を維持できなくなります。そうなると、長期間の点滴入院によって血糖の維持が必要となりますが、かなり困難な治療となってきます。
また、「ビール酵母」などの栄養剤を投与する方法がありますが、効果については不明な点も多いようです。ステロイド療法と併用することで、ステロイドの投与量を抑えることが出来る可能性がありますので、当院ではビール酵母の併用を推奨しています。
フェレットが副腎腫瘍になった場合の問題点として、分泌されるホルモンの問題と、腫瘍そのものの問題との2つが挙げられます。フェレットは、腫瘍化した副腎から分泌されるホルモンが犬や猫と異なります。主に性ホルモン(エストロゲンまたはアンドロゲン)が分泌され、それに伴った症状が現れます。外観上の症状では、尾から腰、または頭部から肩にかけての進行性の脱毛や乳首の発赤、メスの外陰部の腫大やオスの前立腺肥大に伴う排尿障害などです。また、発情のような行動の変化や体臭の変化が見られる場合があります。長期間続くと、全身的な脱毛や外陰部のかぶれ、脂肪の蓄積や筋肉の衰弱、尿閉による腎不全、骨髄抑制による悪性貧血などが起こる場合もあります。
良性であっても悪性であっても、腫瘍が大きくなるかどうかは個体差があります。腫瘍が大きくなってくると、胃や腸を圧迫して食欲不振になったり、嘔吐や下痢が見られたりします。また、腎障害・肝障害・循環障害になる場合があります。腫瘍が悪性であれば、他の臓器に転移を起こし、手の施しようがなくなることもあります。
通常、外観上の症状(脱毛や外陰部の腫大、乳首の発赤など)からのみでもかなりの確率で副腎腫瘍と言えます。外観上の症状と画像検査(触診による腫瘍の触知や超音波など)の両方が確認されれば、まず間違いありません。ただし、外観上の症状と画像検査は、外側からの検査ですのであくまで仮診断です。確定診断には開腹手術(実際に副腎を確認)しかありません。
また、悪性腫瘍か良性腫瘍か診断するには、手術をして腫瘍を摘出し、病理学的検査をする必要があります。
血液検査によるホルモン量の同定などで腫瘍の有無を判断するのは困難ですが、参考にすることはできます。また、レントゲン検査や超音波検査では、腫瘍が大きくなってからでないと診断ができません。
フェレットの副腎腫瘍の治療は、第一選択肢が外科手術による摘出となります。良性でも悪性でもお腹の中に腫瘍がある以上、手術ができる状態であれば早目に腫瘍を取り除いた方が後々問題になりにくいと考えられます。但し、手術が選択できない場合は、内科療法となります。
腫瘍が既に見つかっているならば、大きくならないうちに出来るだけ早めに摘出手術となります。外観上の症状しか見られず、腫瘍が確認できない場合は、試験的に開腹手術をして副腎の色や形などの異常から腫瘍がないかどうか判断するか、腫瘍が見つかるまで手術を延期します。手術を延期する場合は、いつ腫瘍が確認できるほど大きくなるかは分かりませんので、出来るだけまめに検査を継続します。
外科手術を行う前に、フェレットが手術に耐えられるかどうかを検査します。年齢や体力、他の疾患の有無を、血液検査やレントゲン検査により総合的に判断し、問題がない場合は試験的開腹手術を行います。副腎腫瘍を確認した時点で確定診断とし、副腎腫瘍摘出手術を実施します。手術は左右の副腎のうち大きく腫瘍化している側のみを摘出します。残りの副腎は生きていくために残しておかなければなりません。
一般的に、外陰部の腫れは術後1~3週間で治まります。脱毛が改善されるまでは、3~12ヶ月ほどかかる場合があります。また、残された副腎が腫瘍化しないか、症状の経過観察が必要になります。
副腎は、本来生きていく上で重要なホルモンを分泌している臓器なので、それを取り除く手術はかなりフェレットに負担をかけることになります。副腎腫瘍の手術で摘出できるのは、副腎1つだけです。手術の際、肉眼的に左右の副腎を比較して、大きい方や異常のある方を摘出します。そのため、肉眼的に正常と思われる残された副腎が、実際に機能的に正常であるとは限りません。一見正常に見えても、細胞レベルでは腫瘍化しており、ホルモンの分泌が異常を来している場合があります。この場合、手術後に症状の改善が認められなかったり、別の機能障害を起こしたりする可能性があります。
また、副腎腫瘍が大きくなってしまうと、摘出できない場合があります。副腎は、大静脈や大動脈などの重要な血管に隣接しているため、腫瘍の大きさによってはそれらの血管を巻き込んでいる場合があります。この場合には、摘出は断念せざるを得ません。また、右側の副腎の場合、正常でも大静脈に接しているため、腫瘍化した右副腎の摘出は非常に危険度の高い手術となります。
副腎が悪性腫瘍であった場合は、転移の危険性があります。悪性腫瘍か良性腫瘍かは術後の病理検査で診断します。悪性腫瘍であった場合は、術後も経過を慎重に見ていく必要があります。
副腎腫瘍の摘出手術が困難な場合は、内科療法となります。以下のような場合は、手術はせずに内科療法を試みるか、治療をせず経過観察を続けます。
内科療法に使用される薬は、酢酸リュープロレリンという注射薬です。副腎腫瘍の症状を改善するために使用します。この薬は脳下垂体に作用し、副腎から放出される性ホルモンの分泌量を減少させます。その結果、脱毛や外陰部の腫大などの発情症状が改善されます。また、骨髄抑制による貧血や前立腺肥大による排尿障害の回避にも有効であると考えられています。 毎月1回の注射による投薬が必要になります。効果は約2~3ヶ月で認められます。発毛がみられる場合の前兆として、皮膚が青黒く変色する場合があります。3ヶ月以上投与を続けても効果がみられない場合は投与量を増やします。
また、「メラトニン」という人の不眠などに効果があると言われる栄養剤が、フェレットの副腎腫瘍の脱毛症状に効果があると言われています。詳しい作用は分かっていませんが、性腺刺激ホルモン放出ホルモンの分泌が抑制されるようです。当院では、リュープリンを増量しても効果がない場合に併用を検討します。
リンパ腫は、白血球という免疫機能を司る血液細胞の中のリンパ球が腫瘍化する病気です。腫瘍化したリンパ球は血液の中だけでなく、リンパ節や脾臓、肝臓、腎臓、消化管(胃や腸管)、脊椎(特に腰椎)など多様な部位で増殖します。その増殖した部位により、症状や検査、治療方法が変わってきます。
尚、リンパ肉腫、リンパ性白血病など様々な呼び名がありますが、基本的には同じ病気です。
一般的な症状は、元気・食欲の減退、削痩、微熱、脾腫などです。多くは体表のリンパ節が腫れてきます。頚部、腋の下、大腿部の皮下などにあるリンパ節が、シコリとして触れるようになります。また、お腹の中のリンパ節なども腫れてきます。
症状は腫瘍が増殖した部位により変わってきます。例えば、消化器型のものでは下痢や血便、嘔吐が続きます。脊椎型のものでは神経症状が起こり、痙攣や麻痺(特に後肢)などの症状が現れます。また、骨髄にリンパ腫が及ぶと、貧血になって粘膜色が悪くなったり、出血が止まらなくなったりします。
最初に一般的な健康診断を行います。この段階で体やお腹の中にシコリが触れたら、そのシコリの検査を行います。シコリが外側からの検査で見つからない場合は、レントゲン検査と血液検査を行います。レントゲン検査では、胸部や腹部の腫瘍を捜します。また血液検査では、リンパ球が腫瘍化していないか、肝臓や腎臓などに異常がないかなどを調べます。
視診や触診、レントゲン検査で見つかったシコリは、そのシコリがリンパ腫かどうか確認するために、危険な場所でなければ注射針を刺して、中身の細胞の一部を吸い出し検査(細胞診)します。リンパ腫であれば、リンパ芽球と呼ばれるリンパ球が多数見つかる筈です。シコリの細胞中にリンパ芽球細胞があれば、リンパ腫と確定できます。但し、シコリが危険な場所にあり針生検が出来ない場合があります。血液検査において血液中にリンパ芽球が多数存在するならば、そのシコリもリンパ腫に間違いないと考えられます。
シコリが見つからず、血液中にリンパ芽球が多数存在する場合もあります。本来、リンパ芽球は血液にはほとんど存在しません。ですから、リンパ芽球が血液中にあればリンパ腫の可能性は高いと言えます。
しかし、シコリがまだ小さかったり、脊椎や骨髄内に腫瘍細胞があると、リンパ腫を確定診断する事ができません。その場合、骨に穴をあけて骨髄検査を実施したり、脊髄造影検査が必要となります。検査に際しては、麻酔のリスクや危険性が伴う場合もあるため、獣医師とよく相談の上検査を実施するか決定しなければなりません。
検査が困難な場合でも、難治性の下痢が続いたり、原因不明の貧血や麻痺(特に後肢)が認められ、血液にリンパ芽球や白血球の数が増加している場合は、リンパ腫の可能性が強いため、試験的にリンパ腫の治療を開始することがあります。
リンパ腫は血液の癌と言えます。リンパ腫のシコリがあったとしても、リンパ腫細胞は血液の中を流れています。従って、基本的に外科手術は実施しません。シコリを摘出する事によって延命が期待できる場合以外は、抗癌剤治療となります。
リンパ腫は抗癌剤治療により延命が期待できます。但し、リンパ腫は完治できません。生活の質の向上や延命効果はあっても、血液中の腫瘍を完全に除去する事はできません。抗癌剤治療は、腫瘍の状態によって治療間隔を伸ばす事はできますが、治療そのものは一生続くことになります。
当院では、フェレットのリンパ腫に対する抗癌剤治療の目安を6ヶ月間隔で実施しています。抗癌剤治療を開始した場合、6ヶ月間延命と生活の質の向上を目指します。
また、リンパ腫の治療として、比較的副作用の少ないステロイド療法があります。ステロイド(副腎皮質ホルモン)には免疫抑制効果があり、それはリンパ球系細胞のアポトーシス(自殺)作用誘導と、リンパ球系細胞の細胞増殖を抑制する効果が知られています。当院では、ステロイド療法は抗癌剤の使用を検討する間に使用することが多いです。
当院では、抗癌剤治療を行う前に飼主様に十分に説明し、飼主様が納得した上で抗癌剤の治療を行っています。分からない事や疑問に思った事は、たとえ治療が始まった後でも構いませんので質問してください。リンパ腫に効果のある抗癌剤は多種ありますが、それぞれ投与経路や効果、副作用が違います。ここでは、一般的な問題点について記します。
抗癌剤を投与する場合、一部のものを除いてほとんどが静脈注射です。静脈に針を刺して薬剤を注入しますが、繰り返し針を刺す事で同じ血管に注射が出来なくなりますので、別の部位の血管に注射をする事になります。つまり、これらの繰り返しにより将来的に静脈注射が出来なくなる事になります。その場合、他の投与経路で可能な抗癌剤に変更することになります。
また、抗癌剤は腫瘍細胞だけを標的にしているわけではありません。主に細胞分裂している若い細胞に対して効果を示します。リンパ腫細胞は増殖速度が速い細胞ですから、抗癌剤の効果が得られやすいです。しかし、肝臓や腸粘膜、骨髄などの絶えず細胞分裂を続けている細胞も標的になってしまいます。このことが抗癌剤の副作用として現れます。
抗癌剤投与は、一般的に多剤併用が原則となります。数種類の抗癌剤を同時に投与することで、細胞分裂をしている癌細胞の各時期に対応できるようにします。抗癌剤を投与する前には、毎回必ず一般的な健康診断と血液検査をします。また、シコリの大きさを確認するためにレントゲン検査や超音波検査も随時行います。この段階で異常がある場合は、まずその異常を改善してから抗癌剤投与となります。その異常が抗癌剤の副作用による場合や、抗癌剤を継続しなければ急激に悪化する事が予測される場合、またはその異常がリンパ腫による場合は、異常部位の治療と同時進行で抗癌剤を投与したり、抗癌剤の投与量を減らしたりします。
抗癌剤が有効に作用し、検査上リンパ腫が確認できなくなれば、抗癌剤の投与間隔を徐々に延長していきます。最終的に抗癌剤の投与を中止できれば、再発の危険はありますがかなりの延命が期待できます。しかし、そこまで順調に治療できるのは、抗癌剤治療を行っているフェレットのごく一部で、実際は上手く延命できても2~4週間ごとの抗癌剤投与が欠かせない場合がほとんどです。
抗癌剤を投与する際、必ず事前に血液検査やレントゲン検査などの諸検査を行います。また、抗癌剤の種類によっては入院点滴治療が必要となります。これらの検査費用に抗癌剤投与費がかかるため、1回の抗癌剤治療におおよそ1~2万円かかります。また、抗癌剤の投与を開始した1~2ヶ月間は投与間隔も短いため、その分飼い主様の費用の負担は大きくなります。
人間と同じインフルエンザウイルスに感染することにより発症します。人間からフェレットまたはフェレットから人間へ、咳やクシャミから伝染する人獣共通伝染病です。
症状も人間と変わりはありません。軽度では咳、クシャミ程度ですが、重度では40℃以上の発熱、咳、クシャミ、鼻水、元気や食欲の減少などです。体力のない幼児期や老齢期では命に関わります。
主に症状から判断します。また、近くにインフルエンザの人間やフェレットが居ればほぼ確定です。人間のインフルエンザ診断キットを使用することもあります。
体力の温存が必要です。暖かくして、加湿し、栄養のあるものを与えてください。症状を緩和する為に抗生剤や消炎剤、インターフェロンなどの投薬が必要です。初期の場合、タミフルなど人間用のインフルエンザ治療薬も効果がありますが、使用の際には副作用など注意が必要です。衰弱が激しい場合は入院治療となります。
残念ながら、ワクチンはフェレットでは確立されていません。インフルエンザ患者に近づけないことが最善です。
パルボウイルスに感染することにより発症します。フェレットやミンクでは、体液や便などの排泄物から伝染します。パルボウイルスは強力で、乾燥して粉末になった便からでも感染します。犬や猫にもパルボウイルス感染症はありますが、他種の動物には伝染しません。
原因不明で難治性の下痢、嘔吐、咳、衰弱、下半身のふらつきなどです。治療中は症状が治まっても、治療を止めるとすぐ再発するような症状が認められます。
アリューシャン病の診断は非常に困難です。症状から感染を疑うことができる場合もありますが、ほとんどは特徴的な症状がありません。血液検査をすることで確定します。血液の生化学検査で総蛋白やグロブリンを測定し、著しい増加が認められれば、抗体価検査を行います。何回か検査を繰り返さないと診断できない場合もあります。
完治はできません。対症療法で症状を緩和させます。ステロイドや抗生物質、インターフェロンなどで進行を遅らせます。
ワクチンはありません。感染動物に近づけないことと、フェレットに触る前後に必ず手を洗い、人間がウイルスを運ばないように心掛ける事が大切です。特に感染フェレットがいる場合は、消毒が重要です。普通の石鹸やアルコールではウイルスは死滅しませんので、塩素などの消毒薬が必要となります
犬ジステンパーウイルスが原因で感染します。このウイルスはイヌ科、イタチ科、アライグマ科の動物が宿主となります。主にウイルスの伝播は飛沫によりますが、感染した動物の眼や鼻からの滲出液、尿、便、直接的接触によっても感染します。
発熱、食欲不振、目脂、鼻水といった症状が見られます。光に繊細になったり、眼瞼痙攣をおこすことがあります。肢の裏の肉球は角化し、硬くなります。その後、咳などの呼吸器系の症状が見られるようになります。更に進行すると、運動失調、斜頸、眼球震盪などの中枢神経症状が現れ、致命的となります。
症状から感染を疑うことができますが、抗体検査で確定診断を行います。
治療法はありません。一旦感染すると、フェレットにおける死亡率は極めて高率です。抗生物質やインターフェロンの投与、点滴などの支持療法を行います。
自身のフェレットを守るだけでなく、他のフェレットに感染させないためにもワクチンを接種することが唯一の予防策です。但し、残念ながら日本ではフェレット専用に開発された犬ジステンパー用ワクチンは認可されていません。日本の獣医療では、犬用の混合ワクチンを代替ワクチンとして使用しているのが現状です。