歯科処置は麻酔下で行われます。一般的には、入院の必要はありません。 以下に手順をご説明します。
①口腔内のチェックをします
歯肉の炎症程度、歯垢・歯石の付着程度、歯数の異常、不正咬合の有無、歯の動揺度などを確認します。
②歯垢・歯石を除去します(スケーリング)
スケーリングとは、超音波スケーラーを用いて歯の表面から歯垢・歯石などの付着物を除去することです。目に見える歯の表面だけでなく、目に見えない歯周ポケット内の歯垢・歯石も除去します。
③ルートプレーニングを行います
ルートプレーニングとは、歯周ポケット内の歯垢・歯石を除去した後に歯垢・歯石を再付着させないように、歯肉に隠れている歯根の表面を滑らかにすることです。
④歯の表面を磨きます(ポリッシング)
歯石を取った後は、歯垢・歯石の再付着を予防する為に、細かい粒子の研磨剤をつけ、ポリッシングブラシやラバーカップを用いて歯の表面を研磨します。
⑤口腔内を洗浄します
歯周ポケット内や口腔内に細菌や研磨剤、歯石のかけらなどが残っていると、キズの治りが遅くなったり、不快感の原因になったりしますので、きれいに洗い流します。
処置終了です!
☆歯科処置後、自宅でしていただきたいこと
処置が終わったら、早速自宅でお口のケアをしてあげてください。歯ブラシやガーゼを使って、歯垢・歯石の再付着を予防しましょう。
(歯を抜いたワンちゃん・ネコちゃんは処置後しばらくドライフードをさけてやわらかいお食事にしてください。また数日間歯磨きや、口でくわえて遊ぶオモチャも控えてください。)
無麻酔で歯石取りは行いません。なぜなら、見た目の歯石を取るだけの「歯石取り」は歯科処置として不十分であり、危険だからです。正しく歯石と歯垢を除去して、歯周病を予防・治療するためには、麻酔をかけた状態でないと出来ません。
「麻酔=危険」、「無麻酔=安全」のイメージがありますが、実はそうではありません。犬や猫では、無麻酔の状態では歯の見える部分(歯冠)の外側の歯石だけしか取れないため、肝心の歯周ポケットの中の治療が出来ず、歯周病の予防も治療も出来ません。そればかりか、歯科処置とは本来痛いものですから、麻酔をかけないということは犬や猫を押さえつけて処置するため、犬や猫に恐怖心をもたらします。また、処置中に嫌がって動いてしまった場合、器具で口腔内の組織を傷つける恐れもあります。
麻酔をかける前に血液検査やレントゲン検査などの全身の検査を行い、体調に合わせてリスクの少ない麻酔をかけてあげることで、痛みや恐怖を与えずに、しっかりとした歯科処置が可能になります。
健康な体にメスを入れて不妊・去勢手術をすることに、抵抗のある方が少なからずいらっしゃるようです。しかし、不妊・去勢手術にはたくさんのメリットがあり、長生きの助けとなるといえます。以下に主なメリットを3つあげます。
①性ホルモンに関する病気が予防できる
オスの場合、精巣腫瘍や前立腺肥大、肛門周囲腫瘍など、メスの場合乳腺腫瘍や子宮蓄膿症、卵巣腫瘍などの病気の予防ができます。特にメス犬の乳腺腫瘍に関しては、初回発情前に手術をすれば、99.5%もの予防効果が期待できます。
②性ホルモンに関連する問題行動を抑えることができる
オスの場合、メスを求めて徘徊したり、他の犬への攻撃性が増す。メスの場合、発情期が近付くと気分が不安定になったり、怒りっぽくなったりといった性ホルモンに関連する問題行動があります。不妊・去勢手術によって精神的な安定を得ることができ、これらの問題行動を抑えることが期待できます。問題行動を減らすことは、地域社会と仲良く暮らしていくためにも大切であるといえます。
③望まれない繁殖を防ぐ
望まれない繁殖を防ぐことは、不幸な捨て犬・捨て猫を作らないことに繋がります。
ペットを1日でも長く、健康に生活させてあげるために、飼い主さんに是非守って頂きたいポイントがあります。
①ワクチン接種・フィラリアの予防などを欠かさない
防げる病気は未然に防ぎましょう!"予防は飼い主の義務"といえます。
②不妊・去勢手術をする
色々な病気のリスクが減らせます。また、ペットがストレスなく過ごせるようになります。
③太らせない
肥満は万病のもと。死に至る可能性があることを忘れないでください。
④正しい食生活をする
医食同源。好んで食べるものが良い食事とは限りません!
⑤歯石を溜めない
ペットも歯が命!?単に口臭の問題だけではありません。デンタルケアの習慣は、心臓病などのリスクも減らせます。
⑥ストレスを少なくする
どなたも間違いなく愛情豊かです。しかし、本当にペットの習性を理解していますか?正しいコミュニケーションやしつけは、余分なストレスを減らします。
⑦定期的に健康診断を受ける
日頃は、獣医師による簡単な視診・触診だけでも構いません。血液検査やレントゲン検査などの詳しい検査は、1歳から6歳までは1年に1回、7歳を過ぎたら半年に1回を目安に行いましょう。
ワクチン接種の替わりにはなりません。
ホメオパシーは病気の動物のパターンに類似したパターンを持つレメディ(ホメオパシー薬)を投与して、自己治癒過程に働きかける治療方法です。病気の動物が対象であり、予防として健康な動物に用いることは、有害反応を起こす可能性も出てきます。ワクチン接種のような獲得免疫とは明らかに異なります。
毎日少しずつ、遊びながらでもいいですから、根気よく歯磨きをしてあげましょう。
[方法]
1.口と鼻の部分を軽くつかんで口を閉じ、数を数えて静かに口を閉じていることを教えてください。
2.唇をめくり、切歯部(前歯)を調べます。
3.さらに唇の横の端を尾方に引っ張って臼歯部(奥歯)を調べます。その際に無理に口を開かないようにします。
4.10~30秒間口の周りを触らせたり、歯を見せることを嫌がらなくなれば、最初は指に水やぬるめの湯をつけたガーゼを巻き、軽く切歯部の表面だけを行います。
5.慣れたら臼歯部(奥歯)の外側面を始めます。
6.ここまで出来るようになりましたら、いよいよ歯ブラシを開始します。切歯部から始め、嫌がったら指にガーゼを巻く方法に戻ってください。その際、ブラッシングは歯と歯肉の境界に45度の角度で円を描くように歯と歯肉をマッサージするように磨くとよいでしょう。
7.切歯部が無理なく行えるようになったら、臼歯部のブラッシングを行います。
8.さらに慣れたら口を少し開けて、歯の内側面もブラッシングしてみましょう。
グループレッスンの利点は、
①家族以外の人や犬に接する機会ができ、普段とは違った環境の中で学べる
②飼主さん同士のコミュニケーションがとれる
③値段が安い(個人レッスンと比べて)など
グループレッスンの欠点は、
①環境の違いから犬がレッスンに集中出来ない
②時間が合わないなど
出張訓練の利点は、
①日頃の悩みなど細かいアドバイスが受けられる(お外では良い子なのに自宅では急変するetc)
②都合の合う時間にレッスンが受けられる
③環境の変化が苦手な飼主さん&ワンちゃんが緊張せずにレッスンを受けられる
④深刻な問題行動の場合でもアドバイスが受けられる(グループレッスンに連れてこれないetc) など
出張訓練の欠点は、
①個人ベースなので飼主さんのモチベーションが続かない
②値段が高くなる(グループに比べ)など
Q1.装着されたマイクロチップが他の注射に影響を及ぼすことはありますか?
A1.マイクロチップは生体適合性ガラスで覆われていますので、皮下に装着されたマイクロチップが注射に影響することはありません。
Q2.生後どのくらいからマイクロチップを装着できますか?
A2.一般的に犬は生後2週齢頃、猫は生後4週齢頃から可能です。
Q3.マイクロチップの装着部位への影響はあるのですか?
A3.マイクロチップは生体適合性ガラスを使用し、生体内では拒否反応を起こさずに組織に固着します。そのため安全性が高く、動物の体内に埋め込んだマイクロチップの破損、副作用、ショック症状等についての報告はありません。
Q4.注入部位からマイクロチップが体内移動することはありますか?
A4.マイクロチップ注入後、組織に固着する前に体内移動することが稀に報告されています。小動物におけるマイクロチップの体内移動部位は、「肩から肘にかけて」が最も多くみられたという報告があります。
しかし、皮下に埋め込んだマイクロチップが筋肉組織に移動することはなく、生体への悪影響はありません。
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